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『所長の窓』 過去の記事はこちらです。
大阪がん予防検診センター 前所長 黒田 知純
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第1回 2003/02/07
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今年からこのホームページに所長の窓を開くことになりました。
大阪府のがんの年齢調整死亡率は高く、全国で第1位を占めています。このような状況に対して、私共は、皆様とともに早急に有効ながん対策をたてる必要があると考えています。
がんは、関係する遺伝子によって起こる病気であるため、歳を取るにしたがってある程度避けられない病気かもしれません。しかし、現在多くの研究者は、がんに関係する遺伝子に悪い影響を与える要因を避けることによって、がんにならないようにできると考え、熱心に研究をすすめています。また、たとえがんになっても、早期に発見すれば十分根治を期待できる治療技術もすでに開発されています。このような現状から考えますとがん対策の第一歩は、予防と検診による早期発見であることは明らかです。
私共は、この窓を通じてがんに関する重要な情報を皆様に提供し、皆様とともにがんに関する知識を高め、がんの年齢調整死亡率を少しでも改善していきたいと考えています。
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第2回 2003/10/03
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肺がん検診へのマルチスライスCTの導入
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今年の6月から肺がんの早期発見を目的として、当センターでもマルチスライスCTがフル稼働を始めましたのでお知らせします。
我が国の肺がん死亡率は、非常に高く、平成14年も13年に引き続いて第一位です。当センターでは、このような状況を少しでも改善するために肺がんの診断に最も有効なマルチスライスCTを導入し、連日、検診を精力的に行なっています。
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マルチスライスCTでは、骨や心臓との重なりのない薄い断層像で小さい肺がんを発見することができます。肺がんを、まだ、症状のない時期に発見し、適切な治療を行なうことが完治に結びつきます。
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当センターでは、検診だけでなく、治療も含めて幅広いご相談に応じておりますのでご利用下さい。
また、皆様の便宜を考え、予約なしでも検診が受けれるように配慮しております。肺がんCT検診をご希望の方は、当センター業務課(電話:06-6969-6712) にご連絡をお願いします。
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第3回 2006/02/09
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大阪府では、全てのがんの中で肺がん死亡数が第一位です。
当センターでは、肺がんによる死亡を少しでも減少させるため、早期の小さい肺がんの発見に有効なCT による施設内肺がん検診を行ってきましたが、平成17年度から、これに加えて大阪府から貸与された車載CT肺がん検診車での検診を行っています。
施設内のCTと同じ高性能の4列の検出器を持ったヘリカルCTを搭載し、一回の呼吸停止で肺全体のデータを取り込むことができます。
検診という目的にあわせて低線量撮影を採用し、極力放射線被曝を少なくする努力も行っています。
まだ、初年度であり、一部の地域でしか実施できていませんが、すでに早期の肺がんや気道内のがんが発見されています。
皆様とも肺がん検診と禁煙活動で肺がん征圧のために努力したいと考えています。
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第4回 2009/02/27
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| 今、話題のメタボリック症候群について |
平成二十年四月からメタボリック症候群の概念を取り入れた特定健診・保健指導が開始されています。具体的には、内臓脂肪蓄積を反映する腹囲、血糖や脂質などの血液検査データ、血圧、喫煙歴などのリスク要因から保健指導レベルを設定し、該当者には個々のレベルに応じた支援を行い、治療の必要な生活習慣病の患者になることを早めに予防しようとするものです。
関心の高い内臓脂肪蓄積を反映する腹囲に関しては、男性では
85cm、女性は90cmが基準値の上界となっています。特に注目されているのは、貯まりすぎた内臓脂肪から種々の生理活性物質の異常分泌が起こって、高血糖、高脂血症、高血圧となり、最終的には心筋梗塞、腎不全、脳梗塞などの動脈硬化性疾患を引き起こしてしまうことです。
しかし、内臓脂肪は、皮下脂肪に比べて運動やダイエットで比較的容易に減少すると言われていますから、適切な保健指導により内臓脂肪を減らそうとする努力は、健康寿命の延長に結びつくことは間違いのないことと思われます。対象者は、
40才から74才まで。血圧降下剤などを服薬中の人は、医療機関で管理を行うのが適当と考え、保健指導の対象には入りません。
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